Posted by tantei-style on 2月 6, 2009 in
探偵の思考回路
探偵調査の現場では、まず『張り込み』という作業がある。
あえて作業と表現するのは、現場では探偵もひとりの職人として、その技が試されるからである。
かといって、その技が評価される機会は少ない。報告書という商品が依頼人に評価されるのみ。
ただ単に見張るだけでなく監視及び一瞬の撮影、その後の尾行調査に連携する一連の職人芸が必要となる。
目に見える視界はもちろん、五感を研ぎ澄まし、自分自身をも常に客観視しながら、マルタイ(調査対象者)や周辺の住民からも不審に思われないか常に注力をそそぐ。
また、あらゆる生態系も意識しなくてはならない。生命体やそれを取り巻く環境。探偵は常に見えない部分、視野角の外へ意識を向ける思考回路も持つ必要がある。
Posted by tantei-style on 1月 27, 2009 in
探偵講座
調査対象(ターゲット)を尾行する際の距離間。
よく探偵講義の場や新人探偵から、対象との距離間を聞かれることが多い。
講義の時には例え話でかわしたり、交差点を目印に何本目などと表現する事もできるが、実践においてはその数値基準が邪魔になることもある。
必要なのは、タイミング。
場の空気を読んだり、雰囲気を察するといった感覚的なもので、それが“すべて”と言っても良い。
タイミングを数値に置き換えて思考しようとすると、近寄りすぎて対象に発覚されるか、距離を開け過ぎて見失うか、もしくは一瞬の映像を撮り損なったりする。
例えば、追尾する対象がラブホテルを目指している場合。ホテルの立地によっても異なってくるが、ホテル棟の脇に駐車場があったなら、車を止め歩いていくというタイムラグが生じる。
一瞬の証拠写真を撮影するには、タイミングを見計って追尾する距離間が必要になる。未来予想を怠ると、対象にも追尾を気付かれ、その後の調査も不能となってしまう。
距離間ではなく距離感覚と捉える。
タイミングに偶然はなく、その感覚が読み取れるようになれば、ある程度コントロールできるようにもなるのである。